micro:Maqueen V5と旧モデルを比べてみた

この夏新しいmicro maqueenが発売された。make code上ではだいぶ前から拡張機能にv5の姿が見えていたのでわかってはいたが、実際に発表された内容を見ると色々な改善がされているようで何より。

Maqueen Lite V5

旧型を買う理由は思いつかない

少なくとも価格面においては。製品仕様は基本アップグレードされてる前提ならば尚更である。2025/08/04時点の値段を見ると新型が¥6,958(税込)、旧型が¥6,462(税込)と500円程度しか差がないので現状では旧型を購入する理由はないといっていいのではないだろうか。

語られていない新旧の違いについて

さて新型と旧型の違いについて見ていきたいがすでに公に語られているものについては極力言及を避けよう。代わりに明確に記載されてない些細な変化、主にハード面(それも非常に浅く)から見てみることにした。

とりあえずのパッケージ。前は赤っぽいオレンジの色味だった気がしたが今回は青基調。

実際に開封してみて気づいたが、今回はデバイス固定用に形どられた発泡スチロールが設置してある。ジャストフィットなこの形状、デバイスの保護には一役を買っている。一方で、旧型ではこれがないことによって汎用ボックスとしての利用が可能であった点も否めない。不要であればこの発泡スチロールは捨てればいいだけなのだが、すでにそれがそこにあるため非常に悩ましい・・・。

そして今回の目玉である変化点が先ほどの写真から垣間見えた。そう、バッテリーボックスがねじ止め式になっている。旧型の一つの問題点として、長期間にわたる使用によってバッテリーボックスを固定するテープの粘着力が弱まりボックスがズレるという事象が発生していた。それによりボックスとタイヤが干渉するのでいちいち手で元に戻す必要があった。今回の改善によって、その懸念は無くなったのが大きい。大人が使うだけならまだしも、大勢の子供達にも使ってもらうとなるとその問題は顕著になる。

その他詳細は気になることもあるが、先の新旧並べて比較にていくつか言及していこう。

左が新型のV5、右が旧型のV4.2である。一際私の目を引いたのが超音波センサー用のピンヘッダーソケットが2列に配置してあることだ。これまでは1列であったがこの形状になったことで例えば前後方向での物体検知などが可能になるのではなかろうか。ハードウェア設計をどうするかは別として。あとはI2Cピンがサーボピンの横にまとまって2列追加されたこと。赤外線受信器の小型化などが挙げられようか。

そういえば大事なことが一つこの写真だと新型の様子が分かりづらいが、電源スイッチが垂直方向から水平方向にレイアウトが変わり、ON/OFFの印字がついた。視認性という点では非常に改善されたと思うが、残念な点が一つ。それはスイッチが固いこと。そこまで気にしなくてもいいとは思うが、子供が操作することを考えるとこういったやりづらさはないに越したことはない、というのが利用者目線の思い。実際に本番稼働させたことはないので、また利用者の声などがあればぜひ聞いてみたいものだ。

今回の目玉かもしれないのが、ラインセンサーが一つ追加されたこと。高度に制御しようとするとその制御ロジックは複雑にならざるを得ないよなぁと思っている。まだコードは書いてないのでそこがどのような影響を受けるのかとても楽しみである。

新旧の違いをまとめると

  • バッテリーボックスがテープ->ねじ止め式に
    • ボックスのズレが抑えられ、タイヤとの干渉など気にしなくて良い🟢
  • 超音波センサーを2個つけられる?
    • これまでできなかった前後方向などの物体検知が可能になる🟢
  • 電源スイッチが垂直->水平方向かつON/OFFの印字が付いた
    • 視認性向上しスイッチの切り忘れがなくなりそう🟢
    • スイッチが若干固くなった❌

ちなみに

Maqueen Plus V3も同時に発売されていたが、こちらは1.5万円なり。流石に高いし使いきれないので購入は見送りです。


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